Macに標準搭載されている「プレビュー」アプリに、あまり知られていない便利機能があります。
それが「被写体をコピー」。
これがなんなのかというと、写真に写っている人・動物・商品などを、背景から自動で切り抜いてコピーしてくれる機能で、PhotoshopやCanvaのような専門ツールがなくても、数秒で背景透過の画像が作れるんですよ!
この機能の裏側では、AppleのAI技術(Vision framework)が動いていて、画像全体を解析し「どこが背景でどこが被写体か」を自動判別し、被写体の輪郭に沿ってクリッピングしてクリップボードに保存してくれます。
操作は1クリックだけで、処理時間もほぼゼロ(いやマジかよ)。
その実力はいかに?
使い方ステップ
操作はとてもシンプルで、
- プレビューで画像ファイルを開く
- 画像の上で右クリック(または上部メニューの「編集」を開く)
- 「被写体をコピー」 を選択
- KeynoteやPages、メモアプリなど貼り付けたい場所で ⌘+V
たった、これだけ。
背景が透明になった被写体だけが貼り付けられます。
貼り付け先によって挙動が少し変わることもあって、Keynoteやページズでは透過PNG状態でそのまま使えるのですが、一方、Finderのデスクトップや一部のアプリでは背景が白く塗りつぶされることがありますので、透過を維持したい場合は、PNG対応のアプリに貼り付けるのがベストです。
ちなみに、以下は「被写体をコピー」したものをAffinity Photoで書き出したもの。


まぁ、完璧とは言えませんが、右クリック一発でここまでできれば、上出来でしょう。
画像も解像度の低い(72px)ものですし・・・。
精度と限界
AIによる自動処理なので、当然ながら、得意なケースと苦手なケースがあります。
うまくいくケース
- 背景がシンプルで被写体がはっきりしている写真(白背景の商品写真、青空の人物など)
- 被写体のエッジがくっきりしている画像
失敗しやすいケース
- 背景が複雑で被写体と色が似ている写真
- 髪の毛の細部や透明なガラスが含まれる画像
- 被写体が複数かつ重なっている写真
精度が低い場合は、RemoveBG(remove.bg)やCanvaの背景除去機能など、専用ツールを使うのが現実的。
プレビューはあくまで「サッと使いたいとき」の第一選択肢として位置づけ。
iPhoneの同じ機能との違い
iPhoneでも同様のことができるようで、写真アプリで画像を長押しすると被写体がふわっと浮き上がり、そのままドラッグして別のアプリに移動したり、コピーしたりできるのだとか(こちらは試していません、なにぶん初代SEなもので・・・)。
Macのプレビューとの違いは操作感と用途なのだそうで、iPhoneは直感的なドラッグ操作が得意で、メッセージやメモへのサクッとした貼り付けに向いている一方、Macのプレビューはファイルとして管理しやすく、プレゼン資料や仕事のドキュメント編集と組み合わせやすいのが強みとなっています。
活用シーン別・使いこなし例
仕事資料・プレゼンへの活用
たとえばKeynoteで商品紹介スライドを作るとき、背景込みの写真をそのまま使うとデザインがまとまりにくくなります。
プレビューで被写体をコピーしてKeynoteに貼れば、スライドの背景色に自然と馴染む切り抜き画像がすぐ完成します。
SNS・ブログ用画像への活用
Instagramの投稿やブログのアイキャッチ画像に、被写体だけを切り出してテキストと合わせたいケースは多いはず。
Canvaを開くまでもなく、プレビュー→コピー→Canvaに貼り付けという流れで十分対応できます。
有料ソフトを開く前に、まずMacプレビューの「被写体をコピー」を試してみてください。
意外と、それだけで事足りる場面がたくさんあります。
いや、それ以前にちょっとした画像処理なら、Macプレビューだけでも充分だったりしますから、みなさん、もっと活用した方がいいですよ。

